43人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
「大丈夫ですか?」
後ろから、男性の落ち着いた声がして、差し出される手。そこにはシルバーのブレスレットが輝いていた。
その声と手ににびっくりして、
「あっはい。大丈夫です。」
急いでいつの間にか出ていた涙を、拭き取り立ち上がった。
この顔・・・見られたくない。早くここを抜け出したい。
「あの、声掛けてくださってありがとうございました。」
少し振り向いてその人に、お礼だけ言うと走って通りを抜けて行った。
最初のコメントを投稿しよう!