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「さっき派手に転んでた人でしょ。」
あっ・・・。
隣で加奈子が驚いた表情をしているのが分かった。
でも、きっとあたしの方がマヌケな顔をしているだろう。
「まあ。あとはよろしくな。」
話の意味が全く分からない稲塚さんが奥の部屋へと帰っていく。
「あっいや。その節はお世話になりました。」
「手差し出したのに、走って行っちゃいましたよね。」
苦笑をしながら、自分の手を見つめる林クン。
「やばやば。運命的!!」
何故か加奈子が赤面している。
加奈子運命とか、赤い糸とか、大好きなんだよね。。。
「とにかく今は仕事を教えるから。」
あたしはどうにか話を切り替えた。
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