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第4話
緋山の存在に心休まらない日を過ごす主人公。
お店が終わった後。
鮎太郎はそんな主人公のためにケーキを作ってくれる。
「少し遅れちゃったけど、歓迎パーティだよ」と主人公を励ます。
そんな心遣いに感謝し、少しだけ笑顔を取り戻す主人公。
緋山が現れてから二週間。
もう来ないのではと思い始めていた頃、緋山からメールが届く。
「働いている店を燃やされたくなければ出てこい」と。
主人公は鮎太郎に迷惑はかけたくないと、何も言わずに緋山のもとに。
緋山は主人公を車に乗せ、連れ去ろうとする。
間一髪のところで助けにくる鮎太郎。
「彼女をもて遊んで傷つけておいて、都合が悪くなければ全て彼女のせいか。ふざけるな!」と、怒りをあらわに緋山を殴り飛ばす。のびる緋山。
何故、ここにいるのがわかったのかと尋ねる主人公に「あんな青い顔していたらすぐにわかるよ。ずっと君のことを見ていたんだから」と微笑む。
その笑顔に「とても怖かった」とボロボロと泣き出す主人公。
鮎太郎は主人公をそっと抱き寄せ、泣き止むまでずっとその背を優しく撫でてくれた。
「泣いている君も可愛いけど、やっぱり君は笑顔が一番素敵だよ」と言われ、ドキッとする主人公。
だが、その直後、顔を顰める鮎太郎。
主人公が心配するが「なんでもないよ」と笑って誤魔化される。
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