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「つかまえた~」
「つかまえた~」
「つかまえた~」
「よるのごちそ~」
「よるのごちそ~」
「よるのごちそ~」
「いぬみみとおんなとおとこ~」
「いぬみみとおんなとおとこ~」
「いぬみみとおんなとおとこ~」
俺達は今、「だっ○んだ!」とか言いそうなちっこい変なおじさんの大群に縛り上げられて、あなぐらの中を絶賛運ばれ中だ。
何故こうなったか。
アホ毛の案内で、ドワーフの坑道とやらの近くまでたどり着いたのは良かったのだが、坑道の入り口の様子を窺っていると、中から体長1mくらいのちっこいおっさん達がわらわらと湧き出し、フレンドリーに近付いてきた。
見た目の面白さと、その小さい身体に油断していたと言えばそうかも知れないが、気が付いたらロープで簀巻きにされていたといった具合だ。
ぶっちゃけ、こんなロープくらい簡単に引き千切れるのだが、アホ毛の
「とりあえずされるがままにした方が良いよ?」
との言葉に、とりあえずおっさん達に運ばれているといった状況である。
「おうさまにほうこく~」
「おうさまにほうこく~」
「ぬけがけしてあじみする~」
「ダメ~」「ダメ~」「ダメ~」
「おうさまおこる~」
「おうさまおこる~」
「おうさまおこる~」
「おこるおうさまこわい~」
どうやらコイツ等は俺達を食べる気らしく、そして『おうさま』は怖いらしい。
変なおじさんの王様って、ちょ~さんか若しくはバカな殿様だろうか?
そんな予想をしながらも、おっさん達にドナドナよろしく運ばれている俺達三人だった…
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