エルフの里からドワーフの坑道

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「二人に任すわ、とりまガンバレ」 「え~っ!プロトくんおさぼりはダメだよ?」 「知らん!なんかやる気ない」 「プロト兄…この人数を二人で相手しろっての?」 「いや、おれやったら殺しちゃうし… それで良いなら俺は構わないけど?」 「「むぅ!」」 「わかったならガンバレ」 との俺の発言に、恨めしそうな表情を作りながらも戦闘態勢を取る二人。 まぁ本当の事を言えば、手加減して戦うくらい俺にだって出来る。 だが、あのちっさいおっさん達と戦うとか、馬鹿馬鹿しくてやってられないというのが本音だったりするわけで… 「えさ~ふたりにげた~」 「もっかいつかまえる~」 「けつからぼうさしてまるやき~」 ずいぶんアグレッシブな料理法だなオイ。 「チータくん!ちょっと本気出さなきゃ惨い調理されちゃうよ?」 「棒刺して丸焼きなんて、調理って言えないけどね… プロト兄…もし食べられちゃったら恨むからね!」 「食べられちゃったら恨むとか無理だし、まぁ食べられないように頑張ってくれ」 「「手伝ってよ!」?」 そんな会話をしながらも、群がるちっさいおっさん達をぶちのめしていく二人、どうやら武器は使わないみたいだ。 それにしてもちっさい王様…もう、たもさんで良いや。 たもさんは、ちっさいおっさん達が倒されていると言うのに動き出す様子はない。 体長の倍は有りそうなでっかいハンマーを片手に、仁王立ちして見守っているだけだ。 なんだろう? あんななりのたもさんに、王者の風格を感じるのは俺の気のせいだろうか?
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