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「チータ、とりあえず解いてやってくれ、俺はばぁちゃんを看てるから」
「うん!了解!」
チータにたもさんを任せ、俺はアホ毛ばぁちゃんを近くの木の下に座らせる。
アホ毛のアイデンティティのアホ毛が心無しか艶がない…
さて、アホ毛ばぁちゃんの望むままに外へと連れ出したのだが、これからどうしたものか…
そう考えていたのだが、唐突に…
「めたもるふぉ~おぜ!」
と、若干嗄れたアホ毛であろう声が聞こえて来た。
木の幹の下に座らせた筈のばぁちゃんが光り輝く…
うん、めっちゃ眩しい。
「ぷはぁっ!
坑道の中は魔素が少ないから、魔力切れで死ぬかと思ったよ?」
「死ねば良かったのにな?」
と、聞いてもいないのに事情を説明してくれる完全復活したアホ毛。
「むぅ!
プロトちん、乙女に死ねば良いとか、そんなんじゃモテないぞ?」
「いやばぁちゃんじゃん?
あれが本来の姿なんだろ?」
「むむっ!
それは乙女の秘密だよ?
乙女の秘密は軽々しく口にしちゃダメなんだぞ?」
知らんがな。
まぁとりあえず色々と疑問は残る物の、復活したんだから良いだろう?って事にして、アホ毛の事は終わらせる。
問題はたもさんだろう…
チータにより自由の身となったたもさんだが、王?長?の座を追われてしまった、結構な傷心気味のたもさんは…
「わし、まけた。
もうおうじゃない…
よし!わし、たびでる!
おいそこの、わしのじゅうしゃとしてやとってやる!」
「は?雇うって?
雇うならそれでも良いが、報酬は出せるんだろうな?」
「………わし、いちもんなし…
よし!わしをやとってくれ!
わし、がんばる」
変わり身早いな…
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