プロローグ

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4月の暮れ。 桜の花も徐々に緑が混ざり始めた頃。 また代わり映えしない1年が始まったと いつだって快適な温度が保たれている図書室にこもる日々の幕開けだと そう思っていたんだ。 あの日、 あなたを見た、 あの瞬間までは。 褪せて見えた桜の花に 鮮やかな色を加えたあなたは きっと――――…… .
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