後悔なんかしたくない

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 下校の鐘が鳴る。  タイムリミットは着々と近づいている。  明日一日。早矢と同じ空間を共有できるのはあと一日しかない。  このままじゃいや。  何もしないでこのままお別れなんて絶対いや。  涙をぬぐって顔を上げ早矢の席から窓の外を見る。  夕暮れは足早に黄昏を連れてくる。明日はもうすぐ。別れももうすぐなんだ。  その日は一日授業どころじゃなかった。あの表情の一瞬一瞬が見納めかと思うと、どうしても早矢を意識して視線を執拗に投げかけてしまう。取り巻きは相変わらずしつこくべったり張り付いていてとりつく島もない。
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