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「何を止めるの?」
「!?」
不意に聞こえた声。
(誰もいないと思ってたのに…)
少女の後ろにいたのは3人。
男が2人と女が1人。
いずれもこの森には似合わない身なりだった。
(でも知ってる。この人今日視た)
「お嬢さん一人?危ないよこんな森の中。俺らと来るか?」
優しそうな笑みを浮かべて尋ねてきたのは、真ん中にいる男。
「いえ、結構です。用事も済みました」
「でも…危ないよ?」
「危ないのはあなた達です」
思いもよらない言葉に驚く3人を他所に、少女は話を続けた。
「もし、盗賊に会いたくなければ、ここから先にあるネメアの谷には近づかないでくださいね」
そして少女は踵を返し、元来た道を振り返らずに戻ったのだった。
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