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季節は春。そして今日は祇茄学園の入学式でもある
とまぁ…入学式も既に終わり皆帰る準備をしていた。古川瑠樹もその中の一人である
「周りを見渡せばエルフ耳や猫耳、うさ耳……誰得だよ…」
瑠樹は周りを見渡しながら小さな声で呟いた。ここは先生がエルフだったり、隣の席がヴァンパイアだったりなどそういうことが普通に起きてしまう学校。それゆえ人間が入りたがらない。そういうことを言ってしまえば瑠樹は異常者と言えるだろう……。何故ここに入ってしまったんだと今さら後悔しても遅い…
いつのまにか人は減り、教室内には数十人しか居なくなっていた
《ピンポンパンポ~ン♪ピンポンパンポ~ン♪》
そんな中で放送が入った
《古川瑠樹、イカロス・クルシェフスキー、イリヤス・スワロフスキー至急理事長室に来なさい!!以上》
残っていた生徒の目線が一斉に瑠樹の方向に向いた
「(視線が痛いぃ……)」
俺は突き刺さる視線を感じながら鞄を持ち、理事長室に向かった
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