お前がペット

6/9
前へ
/9ページ
次へ
すると3人は静かになって私を見た なんか空気が怖いよ! どうしよ!そう思って焦る私の行動 それは ベッドにある白い枕を抱く事だった 怖いのがキライな私は1人で何かを抱いて泣く それが癖になっているらしい いつもは枕よりも大きなものにしがみついて泣くのだかしがみつくものが枕しかないこの状況 枕に抱きつき泣きながら頭を優しく撫でてくれる感覚と心地よい揺れを思い出した 私は枕を抱くのを止め 龍と椿にこっちに来てと合図する 龍をベッドに座らせると私は自ら龍にお姫様抱っこ!とせがむ しょうがないな…と龍はおいで!と手招きする 手錠で近くに行けなかった 龍は自ら私の元に来てお姫様抱っこをしてくれた そして私の次の要求 椿に頭を優しく撫でて欲しい 「椿さん……初めてあった時みたく頭を優しく撫でて欲しいの」 椿は 「僕の可愛いペットのためならなんでもしてあげるよ」 今はそんな言葉も気にならない 私の最後の要求 それは彪に手を握ってもらうこと 「彪さん?…………゛手を握ってぐだざい゛……」 自分でも馬鹿なお願いだとわかっている でも高校生になってこんなにわがままを言ったのは初めてだった だから全てを聞き入れてくれるこの3人に甘えてしまった 大きな落とし穴に気づかなかった
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加