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「本当!!本当だね!!」
満面の笑顔で私の手を握る……
「は、はあ……」
握られた手を見る私……
「よかった……本当によかった……」
アハハハ……少し眼に涙を溜めて笑った男の子……
キュン……
「え?え?………エエッーーー!?」
なんだ?このキュンわっ!?
トキメキ?
ああ懐かしい響き……
忘れていたな~こんなトキメキなんて……
て!違うよ!!
なにキュンとしてるんだぁ?私……しっかりしろ!
私は気をしっかり持つと、キッと男の子を見た。
「あの!いい加減に……」
帰ってください!!……と言う前に……
ぎゅうううううう~
男の子の腹が鳴った……
「あれ?あ、静まれ!静まれよ!」
顔を真っ赤にして自分のお腹に話しかける男の子……
ぎゅうううううう!!
それに反抗するかのように鳴り響く腹の音……
「ぷっ!!」
思わず……噴いた……
熊さんみたいな大きな体を丸めて自分のお腹に話しかける男の子がコミカルに見えて……
ダメだった……
「あは……あははは……あはははははは!もうダメ!あはははははははははははははは!!」
腹を抱えて笑う私の姿に男の子も恥ずかしそうに笑ってくれる……
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