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「それでは……真美の結婚を祝して……カンパーイ!!」
「カンパーイ!!」
カチーン!と店に響き渡るグラスを重ね合う音……
今日は私……真島京子(まじま・きょうこ)は、高校の時の友達、真美(まみ)の結婚式に参加していた。
結婚式も終わり、飲み屋を借りきった二次会……
私は賑やかな周りの中、一人、チビッとお酒を飲む。
「よっ!久しぶり!京子~」
「真美~久しぶり~今日は呼んでくれてありがとうね~」
今日の主役……
新婦の真美が一人一人にビールを注ぎにまわっていて、ついに私のところにきた。
「綺麗よ……今日の真美」
私がニコッと笑うと、真美も笑った。
「ありがとう……覚えてる?私と京子と由真……高校生の時、誰が一番先に結婚するか……よくお喋りしたこと……」
「もちろんよ……まあ私の予想どおりだったでしょ?一番は由真で、次に真美……そして最後に私」
どんなもんだい!と無い胸を張る。
「胸を張ってる場合じゃないでしょ?」
「テヘヘ……」
真美がビール瓶をこちらに向けてくるから、私はグラスを真美に向ける。
コポコポコポ……シュワ~
ビールの音が響く。
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