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カア……カア……
カラスの鳴き声で目が覚めた……
「……ん…」
少し休憩するつもりだったのが、いつのまにかテーブルに顔を伏せて寝ていた私……
気づくと空は赤く夕陽に染まっていた。
「いけない……洗濯物入れないと……」
私はベランダに出ると、干しておいた洗濯物を取り入れる。
「あれ?下着が一枚ない……」
キョロキョロと首を左右に振って周りを見る。
「風で飛んだかな?」
ベランダの手すりから身を乗りだし下を見ると、手すりの下に下着が引っ掛かって風に揺れていた。
「やだっ!みっともない!早く取らなきゃ」
顔を赤くすると私は腕を伸ばし、下着を取ろうとするがなかなか手が届かない。
「あれ?このっ!えい!」
手すりからドンドン身を乗りだす……
ここはマンションの4階だ。
落ちたら大変なことになる。
しかし、もう少しだ。もう少しで手が届く……
そんな時……
運命の出逢いがやって来たのでした。
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