No.007

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数日後。 心春が目を醒ますと、逸樹の姿がなく、置き手紙があった。 『心春ちゃんへ…少し仕事に慣れるために、今日からしばらく、昼まで仕事をする事にしました。部屋も探しているので、心春ちゃんの負担も減るかな?じゃ、行ってきます…逸樹。』 「そんな…負担だなんて。」 負担だなんて、一度も思った事なんかない。 いっくんとの生活を伸ばそうとした私のせい。 反対に、いっくんを苦しめてるんだと思った…。 夜。 心春がバイトから戻ると、夕飯を用意している逸樹がいた。 「ただいま…いっくん?」 「おかえりー。」 「何…してるの?」 「ん?夕飯作ってたんだ。これから、一人で暮らさなきゃだから、俺前は料理出来てたみたいだし、感覚戻そうかなって。」 「そっ…か…。」 それ以上、何も言えなかった。 何を言っていいかわからなかった。 彼が、私と別れて暮らす事を決めている。 私を思ってくれている。 そんな彼に、行かないで、離れないでなんて言葉すら、私は掛ける資格もない…。
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