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逸樹と心春が、別れてから一週間が経った、
早いもんで、俺が心春ちゃんと別れてから一週間。
1人で食べるご飯にも慣れてきた。
でも、気にならないと言えば嘘になる。
彼女は、今何をしているんだろう…。
「はぁ…。」
「ココー、ため息8回目。」
「えっ?」
「逸樹くんと別れてから、ずっとため息ばっか。せっかく、アタシが早く立ち直るように遊びに連れ出してもこれだよ。」
「ハルちゃんごめん。」
「いんだけど…。」
親友の春奈ちゃん。
私を元気付けるために、休みの日には遊んでくれる。
それなのに私は、いっくんを忘れるなんて出来なかった、
「ココさあ、逸樹くんが忘れられない?」
「えっ…うん…。」
「逸樹くんが、事故で記憶がないのは、ココのせいでも、逸樹くんのせいでもないよ。運が悪くて事故に合ったの。別れたのも、誰のせいでもないよ。今すぐ忘れろとは言わないけど、一緒にいてお互いに辛いよりよくない?」
「うん…。」
ハルちゃんが言っている意味は理解出来る。
でも、別れた事は最善策だったかは判らない。
私は、彼とずっと一緒に傍に居たかった。
だけど、それが彼を苦しめていたのなら、やっぱり別れが最善の策だったのかもしれない…。
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