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集まり当時。
心春が行くと、全員集まっていた。
「ごめん!ちょっと遅くなっちゃった。なんだか今日は忙しくて。」
「大丈夫!予約は18時半にしておいたし、ウチらが全員時間通りになんて集まらないから、30分早くしただけだから。」
「良かったー。」
「心春ちゃん。」
「あっ…。」
心春の背後から声を掛けたのは、逸樹だった。
「久しぶり。」
「うん。」
「逸樹ー、お前心春と連絡取ってるって言うから、てっきり顔合わせてんのかと思った。」
「えっ?」
「こいつ、心春の話しばっかすんだよー。」
「ちょ、英貴!」
「あんたは、昔からそうなんだから…。」
「ヒデが、空気読まないとかってのは、今に始まった事じゃない…。」
「昌也の、サラッと毒吐くのも変わらないのね…。」
楽しい空間があるなんて、ホントに久しぶりだった。
毎日毎日、仕事と彼の事ばかり考えて、前に進めない私…。
でも、仲間がいる事、その中には彼もいる事。
今、この瞬間は幸せなんだって感じた。
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