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とりあえず、5人はカラオケで飲む事にした。
飲み始めて2時間。
どんどん、みんなは出来上がっていく。
そんな中、逸樹と心春は全く酔っていなかった。
「あれ?心春も逸樹も飲んでんの?!」
「逸樹は、酒強い…。」
「ココは弱かったよね?!」
「うん…最近強くなって…。」
なんて…答えたらいいのか判らなかった。
彼と飲んでいる内に、両親は強いから強くなったのかもなんて、今のこの楽しい場所では言えなかった。
すると、逸樹が口を開いた。
「俺と一緒に飲んでて強くなったんだよ。付き合ってる時に…。」
「いっくん…。」
なんか、ホントなんとなく、俺と心春ちゃんが過ごした日々は消せないし、消したくない過去だから、ない記憶の中じゃなく、分かってる記憶は、大事にしたかった。
どんなに、心春ちゃんを思い出せなくても、俺は今ある記憶で、心春ちゃんを大事にしたいと思ったんだ。
「へえ…やっぱ、両親が強いから、強い人に付き合って飲むと、強くなるのかしら?」
笑顔で、ハルちゃんが言ってくれた。
なんだか、彼との事を隠したり、悩んでいるのはおかしな事だと思えた。
別れても関係ない、私は彼が…いっくんが好きだから。
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