No.009

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数時間後。 逸樹と心春以外は、すっかり酔っぱらっていた。 「みんな、そろそろ帰ろうか。」 「そうね。ほら!あんたたち!!女より酒弱いってどうなのよ!ココ、逸樹くん。とりあえず、こいつらはアタシが持って帰るわ。家近いし。」 「でも、ハル1人じゃ男2人大変だろ?俺も行くよ。」 「ダメ!逸樹くんは、ココをお願いね?なんだかんだ、家近いんだし!」 そして、3人で2人を抱えて会計を済ませ、その場で解散した。 「じゃあね、ココ!逸樹くん!」 「ハルちゃん気を付けてね?!」 「ありがとう、大丈夫ー!タクシーだしね。また会おうね!」 「じゃあな。」 「バイバイ。」 3人と別れ、2人は酔い醒ましに歩いて帰ることにしたが、会話が全くなく、無言で歩いている。 しばらく歩くと、逸樹が事故にあった場所の近くを通った。 すると、逸樹は頭痛に襲われた。 「いっ…てえ…。」 「ん?いっくん?どうしたの?!」 「頭が…割れそうに…痛い。」 「えっ?!いっくん!大丈夫?」 「うっ…。」 「いっくん!!」 逸樹は、その場で倒れると、意識を手放した。
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