No.010

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俺からココちゃんに別れを告げた。 それなのに、俺からやり直す事を切り出していいのか…。 「…俺が、ココちゃんを…ココちゃんと幸せになりたいのは、エゴなのか…?」 何もかも、投げ出してしまいたい。 そんな衝動にかられる。 でも、ココちゃんと一緒にいたい気持ちの俺を捨てる事が出来ない。 俺は、今も変わらずに心春ちゃんが好きなんだ…。 「ココちゃん…。」 逸樹は、ケータイを握りしめ、天井を仰ぐ。 もし、俺がもう一度告白したなら、彼女はまた俺と付き合ってくれるだろうか? 俺の傍にいてくれるんだろうか? そんな事ばかり考える。 …ダメでも、キミに俺はもう一度伝える。 キミが好きだって…。
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