No.011

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本当に、いろいろな事が沢山あった。 2人でいるのが辛い思いを相手にさせているとお互いに思って、一度別れたりもした。 でも、それがあったからこそ、成長も出来た。 私は、この人に護られるだけじゃなく、何かあった時に護ってあげられるくらいに強くなるって決めた。 2人で思い合っていれば、きっと大丈夫。 何でも乗り越えられる。 「あー、お腹いっぱいだよ!今日のご飯も、美味しく作ってくれてありがとう!」 「どういたしまして!」 「あっ、食器は俺がやるって言ってるでしょ?心春は座ってて!」 「でも、逸樹は仕事で疲れてるんだし…。」 「そんなの関係ないよ。毎日、家の中で家事って仕事をしてるんだから、これぐらいやるよ。」 「じゃあ、お願いね!ありがとう!毎日助かってるよ。」 「いえいえ。」 本当の理由は、まだ結婚も結婚式もしていない。 結婚式の時、心春の綺麗な指に指輪をしてあげたかったから。 結婚しても、食器を洗うくらいはするつもりだ。 2人で色々な事を少しずつ分担する。 それが、別れた俺たちが学んだ事。 辛ければ、2人で支え合えばいいんだ…。
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