9人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
本当に、いろいろな事が沢山あった。
2人でいるのが辛い思いを相手にさせているとお互いに思って、一度別れたりもした。
でも、それがあったからこそ、成長も出来た。
私は、この人に護られるだけじゃなく、何かあった時に護ってあげられるくらいに強くなるって決めた。
2人で思い合っていれば、きっと大丈夫。
何でも乗り越えられる。
「あー、お腹いっぱいだよ!今日のご飯も、美味しく作ってくれてありがとう!」
「どういたしまして!」
「あっ、食器は俺がやるって言ってるでしょ?心春は座ってて!」
「でも、逸樹は仕事で疲れてるんだし…。」
「そんなの関係ないよ。毎日、家の中で家事って仕事をしてるんだから、これぐらいやるよ。」
「じゃあ、お願いね!ありがとう!毎日助かってるよ。」
「いえいえ。」
本当の理由は、まだ結婚も結婚式もしていない。
結婚式の時、心春の綺麗な指に指輪をしてあげたかったから。
結婚しても、食器を洗うくらいはするつもりだ。
2人で色々な事を少しずつ分担する。
それが、別れた俺たちが学んだ事。
辛ければ、2人で支え合えばいいんだ…。
最初のコメントを投稿しよう!