二時間目

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入り口に近づくにつれその騒がしい理由がわかった。 「え、まさかのナンパ?」 初めて見たよ………つかあれってナンパかな? 女の子泣いてるけど。 「や、あの…無理です…っ」 「まぁまぁそう緊張しないで」 「お兄さんたちといると楽しいよ?」 「い、いや、だから…僕は…」 「僕ッ娘?かぁわいいね~」 ナンパだった。 女の子半泣きだけど。 つか遠目だけどあれうちの学校の制服じゃね? つか、入り口らへんでやってるから邪魔じゃね? 「………よし」 鞄を振り回し今日の調子を確認して私は頷いた。 「あの…そろそろ帰りたい……」 「あ、俺らおもしれーゲーセン知ってんだよね~」 「一緒にどう?もちろん俺らがおごるよ~」 「あ、あの…」 「あ、手が滑ったぁ~~」 「ブゲッ」 情けない声を上げナンパ男のうちの一人が倒れた。 ププ…だっせっ。 「いやぁ~すみません。なんか急に鞄を投げたくなっちゃいまして~テヘペロ」 頭にこつんと拳をあてかわいこぶる。 内心、自分で自分を気持ち悪いと罵りました。 「な、てめぇ何しやがる!!」 「いや~わざとじゃないですよ?ただむしょ~に誰かに鞄を投げたくなっちゃいまして」 「それわざとだろ!!」 私は倒れたナンパ男の頭をわざと踏みつけながら笑った。
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