いち

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2 学祭の準備を初めて2週間がだった。カフェの方は朱音を中心として準備を始め、お化け屋敷の方も翔太を中心として準備をしている。 そんな中、朱音は彩音との学校帰りの時だった。 「カフェなかなかいい感じだよね。装飾上手くいってるし。」 「うん。あのままいけば成功するよ。お化け屋敷もいい感じに進んでいるらしいし。」 と、学校を出てグランドを通った時だった。 「いちに、いちに、い~ち、いちに。」 サッカー部がグランドを使い練習をしていた。 「やってるって聞いてたけど、初めてみた。翔太やってるとこ。」 「ほんと。高校入って2年もたったのにね。」 「実際に見ないとわからないことだらけだよ。」 「うん。ほんと。」 と、グランドを後にした。 「ただいま~!」 と家のドアを開ける。帰ると見たことのない靴があった。 「あ、お帰り。前隣に住んでいた笹倉さん」 「あ、信也さんこんにちは。久しぶりですね」 「久しぶり。近くまで来たからよってみたの。」 笹倉信也は大学生2年生。朱音の小学生の時の先輩だった。 「そういえば、学祭あるらしいね。」 「そうなんです!信也さん行きませんか?」 「悪いんだけど、明日には帰る予定だから行けないんだ。」 「そうなんですか。残念です。」 「高校時代しか学祭楽しめないからしっかり楽しむんだよ。」 「はいっ!」 と、言うと話を終えた。 そして、学祭まで後一週間をきった。準備の方は最終段階にはいった。 「やっと衣装完成した!」 「美術部いてほんとよかったよ。」 「それ、ほんと。いなかったら危うく大変なことになってたな。」 といいながら、衣装に袖を通した。 「いい感じ!ぴったりどう?翔太」 「いいんじゃない!これで完璧だな。大小道具もできたし。」 「後は当日迎えるだけだ。」 「カフェの方も完成!これ試作。作って見たんだけどどう?」 と朱音は昨日の夜にこっそり作ったケーキを単2以外にバレないようにこっそり持ってきた。 「美味しい!」 「やるじゃん!朱音ちゃん。」 「ありがと。レシピ書いたからこれみながらみんな、頑張ろうね。」 「うん」 と、後は当日を迎えるだけになった。
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