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学祭が終わり、冬の季節がやって来た。
「さむーい」
「当たり前だろ。冬なんだし。」
朱音と翔太は幼なじみというよりは恋人に近い関係になっていた。お互いをいつもとはまた違う感じで思い始めていた。
「ほらよ。」
翔太は自販機で買った、温かいココアをモコモコの手袋をはいた朱音に渡した。
「ありがとう。」
2人は学校帰りたまたま一緒になって公園の近くのベンチに腰をかけていた。
「いつまでこの寒さ続くのかな。」
「ほんと。早く暖かくなればいいのに。」
2人の会話に少しの間が空いた。
「そういえばさ、昔隣に住んでいた信也さん家に着たんだよ。」
「信也さん。久しぶりだね。元気だった?」
「うん。相変わらず声も素敵だった。」
「信也さん、サッカーをしてもすごかったからな。」
「信也さんみたいな人いないかなー。理想な人。」
翔太は急にベンチから立ち上がると先に帰るといい早歩きをして先に帰ってしまった。
そして翔太はそれっきり朱音とはあまり話さなくなっていった。
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