序章

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彼女は、心の中でこう行っているのだ。 「わたしは、女王であり女王の座についている。やもめなどでは決してない。決して悲しみも辛い目にも遭うことない」 それゆえ、一日のうちに、様々な災いが、死と悲しみと飢えが彼女に襲い掛かるだろう。 また、彼女は業火に焼かれる。 なぜなら、彼女を裁くのは、空に居られる偉大なる神なのだから。  彼女と、淫らな行いをし、贅沢に暮らしていた地上の王たちは、彼女が焼かれる煙を見、そのために嘆き悲しみ、彼女の苦しみを見て恐れ、遠くに立ちこう言った。 「不幸だ。不幸だ。大いなる都バビロン。強大なる都バビロン。お前は、一人の罪により裁かれた。たった一人の罪により、滅びたのだ。」 「新約聖書 ヨハネの黙示録 18章 バビロンの滅亡より」
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