665人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
「はぁっ、はあっ…」
もう小走りでは追いつかれそうで、走っていた。
急に手を引かれてブロックに押さえつけられる。
「きゃっ!」
「知世ちゃん、やっと逢えたね…」
ちょっと小太りの男が私の両腕を捕まえる。
「いや!離してっ!」
フッーフッーと男の息がかかる。
「ずっとこの日を待っていたよ。あぁ、知世ちゃん。」
乱れたコートのから鎖骨が見える。
鎖骨から首筋をいとも簡単に舌でなぞられた。
「あ!ぃや…」
怖い!
助けて!
「いいよぉ。その反応…
大丈夫、優しくするからね。」
「いや!どいて!離してー!」
男の唇が迫ってきた時、何かが男の頭を殴った。
ドカッ━━━
最初のコメントを投稿しよう!