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こんな真っ暗な部屋に、光が差し込んだ。
そんなに眩しくない明かりのはずが、ここしばらく光を浴びていなかったせいか、
妙に眩しく感じた。
「気分はどうだ?」
もちろんこの台詞も父によるもの。
おい、アンタ実の子供にどうなんだよって、
今では思う。
けれど歯向かうこともできない。
食事はあまり与えられていなかった。
だから喋る力は残されていなかったね。
「う…っうあ?」
何を言っているのかわからない。
ただ、必死にこの状況から解放されたいという気持ちは残っていた。
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