僕の夢

6/13
前へ
/22ページ
次へ
父は母の死をいつまでも受け入れることができず、 発狂した。 その日から僕を監禁し、僕にこう言った。 「おまえは一生ここにいろ」だの、 「なぜ私の妻が死んでおまえが生きているのだ!」だの。 何度も繰り返しながら、呪文のように呟いていた。 実は僕は母によく似ていた。 容姿もまるでそっくり。髪の色も、瞳の色も。 だからなのか、 そんなことを言うようになったのかもしれない。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加