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そうだよ、そうなんだよ。
「ホントだよ」
あたしは彼に向かって言った。
「あたしを落とせるのは後にも先にも廉だけなんだから!」
満面の笑みを漏らしてるんだろうな、あたしは。
好き、大好き!廉!
そう思って、廉を見た。
でも、廉は期待通りの顔なんて全然してなかった。
得意気な顔をして欲しかったのに。
彼はほんの少し冷たい目をしてあたしを見てた。
「…廉?」
不安になった。
あっというまに天国から地獄にいく。
どうしたの。
どうしたの、廉。
なんで、そんな顔をしているの。
「…そういう言葉、あんまり軽々しく言うな」
廉はそういうと、席に戻っていった。
…軽々しくなんかないよ。
本気で言ったよ。
…何を言ってるの?
…廉?
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