僕と君と

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敦の目を見つめながら 相手の頬に手を添え、再度軽く微笑めば 嬉しそうに笑いながら何度も首を縦に振った敦。 『そっか、そうだね。 一緒に住むなら3年くらい…。 …でも』 嬉しそうな顔から一転 また不安そうな表情に戻った敦の薬指に 前から用意していた紅い石の指輪をはめた。 『せーじゅうろー…?』 『婚約指輪だ。 本当はもう少し後に渡すつもりだったんだがな。 敦の石は僕の紅。 僕の石は…敦の紫だ。 これで、離れていても一緒だろう?』 なんて言いながら 指輪をはめた自分の指を見せれば 嬉しそうに嬉しそうに笑う敦は どれだけ僕に 依存し、執着しているのだろうか。
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