プロローグ

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黄金の太陽が照りつける大地。青々と茂った草木。 朝日を受け眩しいくらいに輝く河川。 俺は進む。 奴を殺すために。 穏やかな河と暖やかな山に囲まれたこの世界は、 いまだ静寂を守ってる。 平安な静けさなどではない、 嵐のまえの静けさだ。 そして俺は奴を見つけた。 木々の隙間からもれ出た光をさんさんと受けピンク色に輝く鱗。 どんな大岩でも噛み砕くであろうクチバシ。 そして冠とでもいいたげな耳。 それは大怪鳥の名に相応しい姿だった。
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