あとがき

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   約一日の間に、日本各地で百人からの人が薬物により殺害されるなど、非現実的でしか無いですから。  無論、使用された薬物の存在もあり得ない物です。  また、警察の捜査手法に関しても、現実のものと言うよりもドラマや小説に取り入れられる、駄目な警察寄りの設定でした。  そして、エンディングへ。  執筆を続けながらも、頭に過るのは「エンディングがあっさりしている」と言う、読者の方々からのお言葉でした。  そこで、六人を完全武装させて教団本拠地への突入とも考えましたが、リアリティを無視し続けて来たとしても、そこまでは出来ないと言う結論に達しました。  どうでしょう、実際の作品は地味でしたか?  それから、もうひとつ。  岡村、成瀬、紫津代の生死については最後の最後まで悩みました。  特に、紫津代。  普通にハッピーエンドを考えれば、紫津代を生還させるべきだったのかもしれません。  ですが、紫津代と陸道の過去の関わりや、紫津代が陸道に与えたものを考えると、その後の事を考えなければなりません。
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