~序章~

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「蜜ヶ谷(みつがや)駅でオレらのいるドア側が開く」 「目の前も階段だ」 たっつんは静かな声でしゃべりだした 「んじゃオレが みどりちゃんの手引くから」 「たっつん りょうちゃんよろしくー」 伊吹さんが間にいれる 「いいか?前駅発車したら」 「がたいいい方が報告に行く間 細い方をオレがしとめる」 「りょうとみどりで連結部分のドア開けろ」 「向こうの車両の奴らにわからないようにだ」 こくん と頷く オレは?と伊吹さんが首をかしげる 「お前は後方援護だ」 おぅ!と短い返事 蜜ヶ谷駅まであと2駅 終点までー6駅ー 終点に着いたらなんて考えたくもない どうなるかわからない 絶対成功させる!! そう誓うしかなかった
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