~序章~

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計画実行の前駅になるまでに たっつんが初めて笑った 「絶対家に帰るのがオレらの約束だ」 「全部終わったら ジュースくらいおごってあげるから」 と伊吹さんが続く 前駅に着いた時もまた死体が放り出された 銃に付いている紐を肩に掛け直す 発車と共に犯人たちは動いた 「じゃあ報告行けよな」 「わかった」と二人が歩き出す コンパスが長い がたいのいい方は 違う車両のドアへと手を伸ばす 細い方が自分たちの方へ来るまでの間 もう一人は違う車両に移ってすぐだった 蜜ヶ谷まであと2分 この間の駅と駅の間は狭い タイムリミットは多くて一分・・・・間に合ってほしかった
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