~序章~

5/14
前へ
/16ページ
次へ
同じように座るソイツら やたらと気になった 寄れない距離ではない ただ今は 近くに人がほしい・・・・ そんな風に思った 「次の駅で そっち 寄っていい?」 ただそれだけの言葉が 今日に限って出てこなかった 体育座りのまま顔を伏せる 泣きそうだ・・・・ いつもなら男子には偉そうにできるのに そう思っていた時車内アナウンスと共に 近くから声がした 「こい!」 顔をあげるとソイツは真面目な顔でもう一度私に 「こい!」と言った 「えーこちら 三盟会(さんめいかい)である」 「ついさっきこの電車乗っ取らせていただきましたー」 「逃げたら処けーしちゃうからぁ」 「急な降車はおやめくださーい きゃはははははは!!」 2人の犯人らしき声のアナウンス 運転席まで乗っ取られたらしい 終点まで残り ー12駅ー
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加