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そして、俺は今、さっきよりも困惑している。
俺の左腕に抱き付いて、れおは相変わらず喋ってくるが、俺は人と話すのが嫌いなので結果的にしゃべらない。だが、そうするとすぐに泣くので仕方なく右手で、れおの頭をずっと撫でてやることで落ち着いた。
だが流石にもう、離れて欲しいんだが…一向に離れないこのチビ。
かといって力で退けると、それはそれで泣かれても困るし…。
どうしたらいいんだろ…。
そして俺は、助け舟を呼ぶために、右側へ視線を向ける。
するとチャラい男は寝ていて、紫桜はお手玉に夢中だった…。視線に気付く気配もない。だから昭和か。
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