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結局、真ちゃんは病院に入って集中治療室に入るも助からなかった…。最善を尽くしてくれた医者に礼しながらお礼を言う。そして真ちゃんのいる部屋にオレは向かった。
「…真ちゃん…。」
もう目を開くこともない真ちゃんの傍に立った。
「待ち合わせじゃなくて、いつもみたいにチャリアカーで迎えに行けばよかったな…。ねぇ?真ちゃん。」
どうしてだろう?悲しいはずなのに涙が出ない。愛する我が秀徳のエースの真ちゃんの突然の死なのに…。
「……?」
目の前の窓を見た。何年ぶりのホワイトクリスマスだろうか。雪が降っていた。
「上手くいけば両思いになれたのか…?」
半分が元のオレンジ、また半分が血で染まったラッキーアイテムのマフラーを手に取る。
「真ちゃんゴメン…。」
オレが誘わなきゃ…今日の朝に真ちゃんの運勢知ってから連絡してキャンセルすればよかったんだ…。そうすりゃ真ちゃんは…。
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