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目が覚めたときーー
わたしはいつもお星様に願うの。
今日が良い日でありますように。
みんなが仲良くしてくれますように……。
第1幕・静寂
休暇なんていらない。
上司兼恋人であるシリウスに対して私は確実に伝えていたはずだ。
なのに私は今、国境の街にいる。
仕事ではなくプライベートで。
今はテロリストの現政権に対する攻撃が盛んな時期だというのに、何で私はこの国のリゾート地にいるのだろう。
ホントにあのバカ、呑気過ぎるのよ。
ホテルに着いて、スーツケースを開けて改めてシリウスの頭が春なのだと思い知る。
服を手にした私は唖然としていた。
私が手にしたのは白の生地の薄いサテンのワンピース。
身にまとい歩けば、ワンピースの裾はふわりと揺れるのがわかる。
つい口元が引き攣ってしまいそうになるのを堪えた。
まさかと思いスーツケースの中身を慌てて全て出す。
やっぱり。
あのバカ、まったく信じられないわ。
ため息しか出てこない私の予想通り、スーツケースの中身が普段の私には似つかわしくない可愛らしくていかにも女の子って服ばかり。
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