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「は・や・さ・き・く・ん☆」
「あ゙ぁ?」
「…………………」
……キーンコーンカーンコーン
……………………。
俺はチャイムと共に目の前の野郎(?)に声を吐いた。
………ナンダこいつ。
俺はそう言いながら、下駄箱を開けた。
すると、―――ドサァッ…
何か溢れ落ちてきた。
………嫌な予感と共に下を向く。
それと、同時に
「付き合って♪」
目の前の変態から告白された。
………な…
………ま……まじで、
有り得ない―――――…。
「…な、ナンダこの手紙は…」
俺は溢れた紙共を見て、寒気が走った。
「早咲君はモテてるからね、直接告うしかないと思って…」
「………ば、馬鹿かよ、俺には興味ねぇよ」
……あくまで野郎全般に言っていたつもりだ。
「え?じゃぁどんな男になれば良いの!!」
……テンション上げて聞くな。
…と、声に出さずに突っ込む。
「あっ、待てよ~」
そう言う変態供を無視して教室へ向かった。
「お前のせいだぞバカさき!」
「…………………」
昨日のウザイ復帰生が、何か知らないけど怒鳴ってきた。
………無視するが。
「無視すんなよ!お前が昨日あんな自己紹介するから俺が反抗して…やり取りがウケて、見ろ!!このキモい程のラブレター!!」
そう言って野崎は大量の手紙をバラマイタ。
……………知るかよ、
お前の都合なんて。
俺はガン無視を続けた。
「…おぃっ💢…」
「こら~お前等席に着けぇ!!」
ガラガラッ…と音をさせて、先公が野崎の言葉を遮った。
野崎は不機嫌な顔して席に着く。
「今日は転校生を紹介する」
先公の一言でクラスが急にざわつき始める。
ヒソヒソヒソヒソ…
「……転校生?」
ヒソヒソ…
「…この時期?好みの奴来てほしいわ」
ヒソヒソ…ヒソヒソ…
…………おいおいおい。
……何かエグい会話聞こえてきたし…
“抱かれたい”?
“付き合いたい”?
“それ以上”?
“緊縛プレイ”?
馬鹿か、信じられねぇ。
男だろ。
男子校だろうが、此所は。
「入って来い」
馬鹿達にうんざりしていると、先公が教室の外に声をかけた。
……誰かが入って来る。
―――「……失礼します」
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