有り得ない、最悪。

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学校に入ると放送が聞こえてきた……。 「本日、一年C組に復帰する野崎創さん…至急生徒会室に来て下さい」 ……………。 生徒会室………? ピンポンパンポーン… アナウンスが終わる。 ………………………。 「生徒会室って何処だぁあ~~~~~~~(゜Д゜≡゜Д゜)?」 大声で叫ぶ。 「………の、喉痛ぇ」 ゼェハァ…ハァ…… …………………。 何馬鹿な事してんだろ。 ……俺… ……………………。 「だってテンション上がんねぇと死にそうだぁあ~~~!!!!!」 又叫ぶ。 …喉痛い―――……(涙) …………………。 ……てっきり声に反応してくれて誰かに聞けるかと思ったが、 …誰も来ない。 逢いたくもないが……。 …………………。 「よし、探そう!」 そう自分に言い聞かせて校内を歩き始めた。 てくてくてく…てくてくてくてくてくてくてく………。 「……………」 二十分後。 「…ハァ…ハァ……」 歩き過ぎた。 此の高校は一体何れだけ広いんだろうか………。 十キロをマラソンするのが、毎日の日課である創にさえもう虫の息だった。 床に倒れ込む。 「………も…ハァ…む…無理だ、にやぁ……ハ…ハァ………」 廊下に大の字になって転がり、泣き言を吐いている。 ……あー…俺カッコワリー… ……………。 …ドサッ!!! 「ひゃいっ…」 頭の上に氷水の入った袋が落ちて来た。 「冷たっっ……!!!」 余りの冷たさに“ひゃいっ”なんて言ってしまった。 ……………。 そっと袋を顔から退け始める。 視界に誰かの制服が見えた。 「………あの…」 恐る恐る声を出す。 「……何?」 落ち着いた声が返って来た。 ……が、 「だ、男子~~~~~!!!」 当たり前だが、男が近くに居ると判って又又叫んだ。 「………何言ってんのあんた」 不快な気分にさせたのか。 男の冷めた声が返って来た。 「男子校なんだから当然だろ」 あ、そういう基本的な……
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