第一章 闇に覆われた蒼空

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が飛びのった洗濯機の、間近だ。 今回も、高速ジグザグジャンプで向かってくる。 俺は、左手に持ちかえたレーザーガンで狙う。 今度は、早めにトリガーを引いた。 外れた。 「グギャーーーーーッ!」 黒い怪物が、俺へ向かってジャンプした。 右に横っ飛び! かわした! 敵は、俺の背後、フロア隅へ向けて、空中を急速移動している。 俺は、着地するや否や、ビームソードを振り上げながら翻身する。 フロア隅に誘い込まれたブラック・マウスは、床に脚をつけており、俺へ対するジャンプ攻撃モーションにはいっている。 俺は、敵の動きに神経を集中しつつ、移動を開始した。 黒い化け物が、宙に浮いた。 「死ねっ!」 タイミングを見計らって、右手に握ったビームソードをブラック・マウスの首目がけて、素早く振り下ろす。 スパッという感触の直後、怪物の首が飛んだ。 「ぐっ!」 左胸に怪物の首から下がぶつかり、鋭利な爪が胸板に食い込んで、出血した。
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