第一章 闇に覆われた蒼空

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「ちぃっ!」 爪を左上腕に当てられちまった。だが、幸い軽い切り傷だ。 素早く身を翻して、2度狙撃した。 1発を食らった黒翼竜は、恐ろしい声を上げ、どこかへ飛んでいった。 ……ふぅ。助かったぜ…… 何だあの化け物は? 地球上から全ての人間が消え、化け物だらけになってるって事はねえだろうな? 背筋をとても冷たい物が滑り降りた。 俺は、家電量販店に急いだ。 ヤマト電器テレビ売り場の照明は生きていたが、賑やかなテーマミュージックはかかっていなかった。 多数陳列されているテレビの画面は、全て、「受信できません」を表示している。 ちきしょう! 俺は、携帯・スマホ・PDA・PC・GPS等を、通話・ネット・現在位置把握目的で、それぞれ複数回使ってみたが、どれも役に立たなかった。 公衆電話で自宅へ電話をかけてみようと、探したのだが、不思議なことに、全ての公
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