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た歯を上下に持つ、半開きでヨダレを垂れ流している巨大な口のみだ。
化け物が、俺へ向かってダッシュジャンプした。
俺は、レーザーガンを素早くホルスターから抜いて、4脚で洗濯機群の上を高速ジャンプしながら、ぐんぐん迫ってくる黒巨大口(ブラツク・マウス)を狙い澄ます。
トリガーを引き絞る。
レッドのレーザーが闇を裂いて、黒い皮膚に突き刺さり、暗緑色の血が吹き上がった。
「グガアアアァァァァッ!」
ブラック・マウスは、呻いて、洗濯機の後ろに飛び降り、洗濯機群を盾にしつつ迅速に後退する。
血をばらまきながら、距離を離してゆく。
……この怪物のスピードからは、逃げ切れん。
倒すしかない。
もし、照明を落としたのがこいつなら、こいつは、少なくとも動物レベルの知能を持っているだろう。
闇の中で黒い体は見えにくいという亊を知っていて、このフロアの照明を殺した確率が高いためだ。
注意せねば……
ブラック・マウスが、洗濯機の上に飛び乗った。
何て回復力だ!
もう、完全に止血されている!
俺は、銃口を黒い化け物へ向けた。
化け物は、洗濯機群の上を、高速でジグザグにジャンプ
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