転生

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「ほれできたぞ」 「悪ぃな太陽神」 「なに息子の頼み事なんぞ容易いわ」 「あっ二人共、目が覚めるわ」 声がして僕は目を開けた。 そこには金の髪と目、銀の髪と目をした女性と会話をした男性が居った。 確か男性の名前は…… 雪風「雪羅さん?」 雪羅「あぁさっき振り…になるのか」 ここどこ?僕トラックに引かれて死んだ筈。 「ここは世界と世界の間にある空間『狭間』じゃ、まぁ死後の世界と認識すればよい」 ……誰?。 「妾は『太陽神』そなたの世界 『地球』を含む数多の世界の神の親でありそれを束ねる王じゃ」 王……横におる銀髪は?。 「私は『月華神』、太陽に作られたもう一人の神を束ねる王よ」 ……雪羅さんも神なん?。 雪羅「確かに神だが俺は『邪神』だ」 邪神……なんや納得。 雪羅「初めて言われたぞそれ」 ……僕死んだんやんな?やったら何でここにおんの?。 太陽「ここは死後の世界と申したろ?つまり今のそなたは魂だけの状態じゃ」 へぇ。 月華「なんか返事が薄いわね」 なんや驚く気力もないんですわ、力が抜けていくみたいにポワポワしとるし。 雪羅「そら転生する筈の世界の神から輪廻を外されたからな」 え?僕異世界に転生なん?地球やのうて?。 月華「異世界への転生は希よ?けどあの子も欲ね」 欲?。 太陽「そなたが行く筈だった世界の神はなんと言うか面食いでな、そなたが嫌いな勇者や主人公がわんさかおる」 他の世界でお願いします。 月華「それは無理よ、魂1つ1つには世界の波長があってその波長に合う世界へ転生する決まりなの」 そんなん破っちまえ。 雪羅「前例あり、やったら世界から拒絶され転生は一生不可能魂のままさ迷い恋人を作ることもない」 ………他に方法ないんですか?。 「「「ない」」」 雪羅「ちなみにお前ん家に線香焚きに行って水樹の事聞いといた」 ホンマ!?。 雪羅「水樹は1ヶ月前通学途中の電車に引かれて死んだ、検証じゃぁ自殺として片付けられたらしい」 水樹死んだん?。 雪羅「あぁ」 水樹……水樹ぃ。 雪風「ふぇ~~~~!」 僕の目から涙がポロポロ落ちる。 そんな僕を雪羅さんは抱き締めた、それが引き金となって余計ダムが崩壊して水が駄々漏れになった。
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