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はぁはぁ…
どうして自分がここに居るのかはわからない。
とにかく知っているが知らない町に居る。
こんな山奥に自分が来る用事が見当たらないし、あったとしても面倒くさがるであろう立地条件が揃っていた。
気がつけば夕日が山の間に消えて無くなり、たちまち夜が来た。
点々と灯りが設置されていて、今自分が何処に居るのかはわかった。
田畑と山へ続いている急斜面しかないど田舎に合わないが黒いコンクリートの道が敷かれていたのは覚えていた。
田畑の用水路がちょろちょろと水の音をたて、虫がちりんちりんと鳴いている。
夜空と同じ色で塗りたくられた視界。
どこかわからない。
それでも、進んでいった。
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