入学のドキドキ

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とりあえず、今までの行動を振り返ってみよう。 学校に登校する。 ↓ 生徒会長に話しかけられる。 ↓ 今ここ。 ツーステップ!?まさかのツーステップ!? えっ!?2つ!?2つだけ!? まて、オーケーオーケー。理解した。分かった。すべて理解した。生徒会長に話しかけられたからだ。 うーん、しかしなぜ生徒会長に話しかけられただけで哀れまれなきゃいけないんだろう。降り積もる疑問。集まる視線。広がる噂。やっべぇ。 おっと、それより早く教室にgoだ!! 急げ~急げよ~。みんなからの憐れみの目線に負けることなく!! ふー。教室についた。やべえ。教室のドアを開けたときのみんなの目線。完全に可哀想なものを見る目だった。何者なんだ?あの生徒会長は。 「あ、あの…。」 私が机で頬杖をついてみんなからの視線に耐えているとこれまた可愛い同級生の女の子が話しかけてきた。 「あ、あのね?私、鮎川サトミって言います。」 「そ、そう。私は齋藤トモエよ。ど、どうしたの?」 すると周りの目線がさっきとは明らかに違ったモノになった。 「と、トモエちゃん、お、お兄さんとかこの学校に居る?」 「ん?居るよ。二年に。」 すると周りの目線がハッキリと変わりました。今度は畏怖の念を含んでます。最悪です。きっと私の高校生活は何処かの黄土色ヤンキー並みに友達が少ないのでしょう。かといって本人は無自覚のうちにリア充ルートまっしぐらってことも無さそうですね。残念です。これなら、まだ『契約完了』とか訳の分からない事を言ってくる邪気眼中二病が絡んでくる方がましだったのかもしれません。 「あ、あのね。もしかしてお兄さんって齋藤昌明さん?」 「アニキを知ってんの?」 この一言で私はクラスメイトから毎日貢ぎ物を貰うようになってしまうのはまだ先の話。
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