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おおーやっぱりナツちゃんの手は大きい。
撫でくりまわされるままにしていると、ナツちゃんがほんの少しだけ微笑んだ。
「シノちゃん」
「んー?」
なあなあに返事する。
「そろそろ行くか」
「おー」
「忘れものはないか?」
「お前は俺のオカンかっ! ていうか、今日はほとんど持ち物いらなくね? 入学式だし」
「あらやだ、だぁりんってばネクタイ曲がってるわよ」
「ありがとうはにぃ」
珍しくノってくれたナツちゃんにネクタイを戻してもらい、両手を上にあげて強張った背筋を伸ばした。
ポキパキバキッと異様な音がして途中で放棄☆
だってビビるじゃん?
「あー憂鬱だ…」
こーゆーときってさー、いっつも長いよなお偉いさん方のお話。
「この学園はちょっと特殊だからか、理事長と生徒会の話だけで終わるみたいだぞ」
だからお前はエスパーか。
って、え?
「それマジ?」
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