第二章

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襟首を掴まれ持ち上げられた。 当然のことながら、梓先輩とも引き剥がされ足が微妙に宙に浮く状態となってしまった。 ……ああ、そんな目で見ないでおくれ先輩…。 「ナ、ナツちゃ……何でそんなに怒ってるですか…」 いかん、動揺と恐怖のあまり片言になってしまった! 「別に」 ひええええええええっ!! 怒ってる、これは怒ってるであります軍曹ーっ! どうか撤退命令をー!! とか脳内で軍事ごっこしていると(ぼっちワロスww)、ナツちゃんの指先が俺のうなじ辺りをわずかにこすった。 「ゃんっ!」 ((((;゚Д゚)))))))←俺 ((((;゚Д゚)))))))←周りの学生たち ……。 なんつー声出してんだ俺っ! 気持ち悪すぎる声のあまり、周りが急に静かになったじゃねえかあああああああ!! バルスウウウゥゥ!!
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