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少年とも青年とも見える幼さの残る顔立ちをした男が1人、ベッドの上で丸まり眠っている。
素足を摺り合わせたり縮こまって震えているのを見るところ寒いようだ。
ブルッと身震いしたと思えば手を右へ左へパタパタと動かし、しかし数秒もしないうちに伸ばした腕を引っ込めまた身震いする。
何回か繰り返した後、
「布団……どこだよ…」
なんで無いの、と眠気を抑えて開けた目で何故か寒い部屋を見る。
「あれ…?」
一番に目についたのは蝋燭。
ゆらゆらと揺れる小さな火がこの部屋の唯一の光源だったからだ。
もちろん自分の周りを見ても掛け布団なんて落ちてなかった。
枕すら無かった。
もちろん自分の部屋に蝋燭を灯しておいた覚えはないし、寒がりな自分が部屋をひんやりさせる訳がないわけで…
「―――ックシュ!
ズズッ……? ここどこだよ…」
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