第一話 殿、事件です!  血圧の上が130(ー ー;)

4/14
前へ
/20ページ
次へ
     ☆     ☆      ☆   藤吉郎が減塩醤油とやらを、君命により手に入れに行っている間、 この信長は、他にも耳寄りな情報をキャッチした。   西洋医学者曰く、 ヌルい湯より、熱い湯に入った方が、血圧が下がる。 ふふふ。 どうじゃ。 天に選ばれし英傑は、無意識に、天意を得た行いをするもの。 なのに、家中の無知な連中が、やたら、忠義顏で、ヌルい湯を勧めおって。 『燕雀、安くんぞ鴻鵠の志を知らんや』  訳: 小人物には大人物の志がわからない。 まさに、このことよ。 親切なこの信長が解説してやるが、 燕雀とは、ツバメやスズメのような小さな鳥。 鴻鵠とは、オオトリやコウノトリのような大きな鳥。 小さな鳥には、大きな鳥の志すところは理解できない。 小人物には大人物の考えや志がわからないというたとえじゃ。 才知も心も小さい(う~ん、たとえれば明智光秀あたりか…)が、 英傑(まさに、ワシのことじゃ!)を理解できないコトをさす。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加