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☆ ☆ ☆
藤吉郎が減塩醤油とやらを、君命により手に入れに行っている間、
この信長は、他にも耳寄りな情報をキャッチした。
西洋医学者曰く、
ヌルい湯より、熱い湯に入った方が、血圧が下がる。
ふふふ。
どうじゃ。
天に選ばれし英傑は、無意識に、天意を得た行いをするもの。
なのに、家中の無知な連中が、やたら、忠義顏で、ヌルい湯を勧めおって。
『燕雀、安くんぞ鴻鵠の志を知らんや』
訳: 小人物には大人物の志がわからない。
まさに、このことよ。
親切なこの信長が解説してやるが、
燕雀とは、ツバメやスズメのような小さな鳥。
鴻鵠とは、オオトリやコウノトリのような大きな鳥。
小さな鳥には、大きな鳥の志すところは理解できない。
小人物には大人物の考えや志がわからないというたとえじゃ。
才知も心も小さい(う~ん、たとえれば明智光秀あたりか…)が、
英傑(まさに、ワシのことじゃ!)を理解できないコトをさす。
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