383人が本棚に入れています
本棚に追加
小山君に指定されたのは、役所から数駅離れた有名なカフェ。
彼は自分が出向くと言ってきたが、職場近くで会うとなると、人の目が気になる。
二人でお茶してるところを職員さんにでも見られようものなら、翌日から大変だし。
私も一度行ってみたいと思ってから、丁度良かった。
朝から振り続いていた雨は漸く止んだ。
途端に左手に持つ傘が鬱陶しくなるも、そのお気に入りの色を愛でることで紛らわせる。
来る梅雨に向けて、先週買ったばかりの傘は、淡い水色に主張し過ぎない白の幾何学模様。
早速の出番を迎えてしまうと、やっぱりレインブーツも欲しいなぁと、また物欲が燻り始めた。
.
最初のコメントを投稿しよう!